GKも「フィールドプレーヤー」 攻撃の起点、スイーパー役も―W杯サッカー

東京, 12月13日, /AJMEDIA/

サッカーのW杯カタール大会で、GKの役割が以前と比べ大きく変化している。1次リーグ終了時点で、GKがボールを受けた回数は前回大会から倍増。より前方に位置を取るようになり、攻撃の初期段階を組み立てる「フィールドプレーヤー」としても機能している。
 国際サッカー連盟(FIFA)の技術研究グループによると、GKがボールを自身に渡すよう求めた回数は前回の約1.6倍に急増。以前は前線へロングボールを蹴ることが多かったが、今大会は周囲の味方へ短いパスを出し、攻撃の起点になる場面が増えた。同グループは「ビルドアップの中心的な役割が期待されている」と分析する。
 ボールがピッチの中盤にある時、前回までと比べてDFラインは平均7メートル、GKの位置は同4メートルも前方に押し上げられた。GKの行動範囲はペナルティーエリア外まで広がり、最終ラインの後方のスペースを補うスイーパーの役割を担っている。
 その先駆けで象徴的な存在がドイツのGKノイアーだ。日本との1次リーグ初戦では積極的にペナルティーエリアの外でボールを触り、走行距離は相手のGK権田を1.6キロ上回る5.5キロ。ボールを触った回数は約1.8倍の56回に上り、そのうちプレーが続行している時に攻撃の組み立てに関わったものが86%を占めた。
 ドイツや米国で監督を務めたクリンスマン氏は「GKというポジションは魅力的に発展した。冷静で技術的に優れた選手が必要だ」と語った。

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