飛び込みの新米ペア、意義ある挑戦 結成1年、メダルに迫る―世界水泳

東京, 6月30日, /AJMEDIA/

 混合シンクロ板飛び込み決勝。4回目を終えた須山、榎本組は4位だった。しかも、3位との差は2点余り。電光掲示板を見た須山は「上が詰まっていて、メダルもいける」と頭によぎった。
 そんな雑念が勝負の最終5回目に響いた。榎本は助走から踏み切りまでの歩幅が合わず、須山は入水で大きく水しぶきを上げるミス。ここまで演技をまとめてきただけに、悔やまれる結末だった。
 半ば勢いでコンビを結成してまだ約1年。2月の国内選考会でデビューし、これが2大会目だった。力の加減を合わせる課題に向き合い、急ピッチで仕上げたが、重圧がかかる本番ではやはり勝手が違った。榎本は「もうちょっと経験したかったな」と本音をこぼした。
 それでも、メダル争いができる可能性を示した。「この経験は大きい。成長の糧になる」と須山。新米ペアの挑戦は始まったばかりだ。

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