運送業者が国と和解 全国初、建設アスベスト訴訟―大阪地裁

東京, 6月4日, /AJMEDIA/

 建設現場でのアスベスト(石綿)使用をめぐる訴訟で、メーカーの下請けで建材を運送していた兵庫県尼崎市の男性の遺族と国が3日、大阪地裁で和解した。原告側代理人によると、運送業者の和解が成立するのは全国で初めて。
 男性は1982~2003年、トラック運転手として建材を運び、建設現場に降ろす際などに石綿粉じんに暴露。中皮腫を発症し、今年2月に62歳で亡くなった。
 今年1月に始まった被害者への給付制度は、建設作業以外でも一定の業務に従事した人を対象としている。原告側代理人は「建設現場に出入りして暴露した人は想像より多く、かなりの救済がされるはずだ」と話した。

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