“踊る阿呆”が待ち焦がれた夏 阿波おどり 3年ぶりの本格開催

東京, 8月30日, /AJMEDIA/

“踊る阿呆に 見る阿呆”――
日本を代表する夏祭り、阿波おどり。400年の歴史があり、踊りは今や徳島だけでなく各地で行われ、多くの人を熱狂させています。

最大規模の徳島市の阿波おどりは、ここ数年、まさに存亡の危機に見舞われてきました。
長年積み重なった4億円にのぼる赤字をめぐる混乱、開催日に直撃した台風。そして、とどめをさすかのような新型コロナの感染拡大。かつてない逆風の中でも存続を模索し続け、ことしついに3年ぶりとなる本格開催にこぎつけました。
4日間の祭りにかけた踊り手たちの思いを、2年前の徳島着任直後から阿波おどりを担当し続けてきた記者(私)が取材しました。
(徳島放送局 記者 藤原哲哉)

存続なるか、阿波おどり
徳島の夏を熱くさせる阿波おどり。
徳島県内各地で行われていますが、最大規模なのが徳島市の阿波おどりです。
4日間の期間中、県全体の人口を優に超える100万人が集まると言われる、年に一度のイベントです。

この阿波おどり、ここ数年、長い歴史でも例をみない大激動に見舞われてきました。

4年前には長年積み重なった累積赤字をめぐり、主催していた市の観光協会が解散、新たに市を中心とした実行委員会が主催することに。
しかし、新たな運営方針に対して一部の踊り手団体が反発、街中で1000人規模の踊りを強行する異例の事態にもなりました。

その後も運営を巡って混乱は続いたうえに、天候も味方せず、2019年は台風が直撃して4日の日程が2日に短縮されてしまいました。
“密”こそ最大の魅力
さらに新型コロナの感染拡大が追い打ちをかけました。

阿波おどりの魅力は、あでやかな着物をまとった踊り手たちが、ぎっしりと密集して一糸乱れぬ優美な踊りを披露する「女踊り」。
汗を飛び散らせながら、勇壮な掛け声とともに激しく踊る「男踊り」。

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