看護師ら患者に暴行か 精神科病院、県警が捜査―静岡

東京, 12月22日, /AJMEDIA/

 静岡県沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」で、看護師らが入院患者の顔を殴るなどの暴行を加えていた疑いがあることが21日、県などへの取材で分かった。県が精神保健福祉法などに基づいて立ち入り調査を実施し、県警も暴行容疑などを視野に捜査を始めた。
 県や病院によると、50代の男性准看護師は9月に2回、40代の男性患者が病院内の個室の床にこぼした食事を食べたため、顔を殴ったり、腹を蹴ったりしていた。県が今月20日、立ち入り調査を行い、院内の監視カメラの映像で確認された。
 また、40代の男性看護師は9月、車いすに乗った70代の男性患者がテーブルで他の人を押す行為をしたため、制止しようとしたところ、患者を車いすごと転倒させた。患者は左手の指に擦り傷などの軽いけがをした。同病院によると、看護師が患者を起こす際に蹴るような様子が監視カメラに映っていた。看護師らは「つい、カッとなった」などと釈明しているという。
 准看護師と看護師は暴行の事実を認め、10月に自主退職している。今月15日、市に匿名の情報提供があり、19日には病院側が県に報告した。
 同病院の加藤政利院長は21日に記者会見し、「今後、このような事態を起こさないよう、関係各所からの指導を踏まえて再発防止に徹底的に取り組む」と謝罪した。

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