献花に列、反対集会も 「開催当然」「強制許せぬ」―安倍氏県民葬

東京, 10月16日, /AJMEDIA/

 安倍晋三元首相の県民葬が15日開かれた山口県下関市の会場では、献花に訪れた人が長蛇の列を作り、「最後の別れ」を惜しんだ。一方、付近では市民団体が反対集会を実施。開催の是非をめぐっては9月の国葬同様、地元でも賛否が分かれた。
 献花に訪れた下関市のパート佐野喜久美さん(71)は「何度か直接お会いしたが、とにかく気さくで優しい人だった」と悲痛な表情。福岡市から訪れた会社員の女性(31)は「国と地元のために命を懸けた安倍氏を県民葬で送り出すのは当然」と語った。
 北九州市在住の韓国人留学生の権赫寅さん(24)は、安倍氏について「旧統一教会の問題もあり、韓国内でも複雑な評価」とした上で「世界的にも興味深い政治家。哀悼の意を表したい」。
 下関市役所前では、市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動しものせき実行委員会」が集会を開き、約80人が「県民葬反対!」と書かれた横断幕などを掲げ一斉に声を上げた。
 山口県教育委員会は県民葬に当たり、県立学校に半旗を掲げるよう通知している。実行委の熊野譲共同代表(69)は「弔意を強制して私たちの内心の自由に踏み込んでくることだけは絶対に許してはならない」と訴えた。

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