熊本地震で被災「飯田丸五階櫓」 石垣の復旧工事公開

東京, 12月21日, /AJMEDIA/

6年前の熊本地震で石垣が大きく崩れたものの、一角が建物を支えるように残った熊本城の「飯田丸五階櫓」の復旧工事の様子が報道陣に公開されました。

熊本城は6年前の熊本地震で33のやぐらや塀が被害を受け、このうち「飯田丸五階櫓」は石垣の一角が建物を支えるようにして残ったことから「奇跡の一本石垣」と呼ばれました。

これまでに、やぐらの解体保存工事や崩れた石の回収が完了し、ことし10月からは石垣を積み直す工事が始まっていて、19日、その様子が報道陣に公開されました。

工事は地震の前に撮影された写真や図面を元に、合わせて1657個の石をクレーンでつり上げるなどして元の場所に積み直すもので、これまでにおよそ500個が積み終わったということです。

熊本城総合事務所の岩佐康弘副所長は「最も労力の必要な作業が石垣の積み直しです。石垣を元の状態に戻すと同時に補強する作業も行っているので時間はかかりますが、ぜひ多くの人に復旧を見守ってほしいです」と話していました。

熊本市によりますと、「飯田丸五階櫓」の石垣の復旧工事は再来年2月末に完了し、その後、4年から5年かけて石垣の上でやぐらを組み立てる予定だということです。

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