瀬戸、専門外で好感触 200平の成長実感―競泳

東京, 2月24日, /AJMEDIA/

 競泳男子の瀬戸大也(CHARIS&Co.)が、2024年パリ五輪の前年に泳ぎの幅を広げようとしている。世界選手権(7月、福岡市)の代表選考を兼ねた日本選手権(4月、東京)前の最後の国内レースで、本職ではない200メートル平泳ぎに出場。「選考会でいきなり出るよりも、1回挟んだ方がいいと思った」と意図を明かした。
 4日に静岡県富士市で行われた伊豆駿河湾選手権。決勝は2分10秒10をマークして制した。ストローク数を抑えた伸びのある泳ぎで進み、前半は自己記録ペースの1分2秒台。練習による疲労蓄積もあり、後半に失速して2分8秒台の自己ベストには及ばなかったものの「最低限のタイム。良い刺激は入った」。一定の手応えを得られた。
 16年リオデジャネイロ五輪女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵さんを育てた東海大の加藤健志コーチに、昨年3月から指導を受けている。同年12月の世界短水路選手権では、200メートル平泳ぎで世界記録にあと0秒19と迫る2分0秒35をマークした。
 ターン数などが違う長水路でどれだけタイムを縮められるかは未知数。だからこそ「楽しく泳げる種目の一つ」と捉えて取り組むようにしている。大舞台で表彰台に何度も立ってきた個人メドレーを最重要視する瀬戸にとって、パリ五輪で狙う種目になるかどうかは、本番の競技日程に左右される面があるのは確か。ただ、平泳ぎに費やす努力は「本命」の底上げにもつながる。
 2月中旬から米国で始まった1カ月間の高地合宿では、平泳ぎの脚の動きをさらに改善させる計画。「しっかりと取り組んでいきたい」と先を見据えている。

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