湯浅、WBCへ着々と けが乗り越え、夢かなう―プロ野球・阪神

東京, 2月4日, /AJMEDIA/

 少年時代、のちに世界一となる憧れのチームを東京ドームで見た。その光景は脳裏に焼き付いていただろう。プロ野球阪神の湯浅京己投手(23)は、独立リーグ出身者として初めてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出された。ずっと抱き続けた夢をかなえ、「楽しみしかない」と、表情を輝かせた。
 BCリーグ富山から2019年にドラフト6位で入団。昨年飛躍を遂げ、力強い直球を軸に45ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手に輝いた。それまでは腰痛などのけがもあり、プロ入りから3年間の登板はわずか3試合。満足に投げられなくても、侍ジャパンへの思いは消えなかった。「苦しい時期もあったが無駄ではなかった。あの時があったから今がある」。たくましく言い切った。
 準備は着々と進んでいる。59試合に投げた昨年の反動は感じておらず、春季キャンプでは初日から2日連続でブルペン入り。WBCの公式球を使い、得意のフォーク以外にも、変化球の改善に取り組んでいる。国際大会でも三振を狙うスタイルを変えるつもりはなく、探究心は尽きない。
 長いシーズンへの備えも必要なこの時期。疲労がたまった状態を再現するため、救援投手としては異例の100球を投げ込んだ日もあった。日本代表の強化合宿まであと約2週間。「けがだけは気を付けて、いろいろな面でレベルアップできるように頑張る」。その先に、夢のマウンドが待っている。

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