料亭の味でSDGs教育 高校生向け食育講座開催―慶応大

東京, 2月5日, /AJMEDIA/

 慶応大学は4日、高校生に和食を通じて持続可能な開発目標(SDGs)や食料安全保障の重要性を学んでもらう食育講座を開催した。会場となった埼玉県所沢市の県立所沢北高校には同高の生徒ら約30人が集まり、講師を務めた東京・広尾の料亭「分とく山」(わけとくやま)総料理長の野崎洋光さんが調理した「鰆(さわら)の淡煮」を味わいながら、和食の伝統やフードロスを減らす料理法、農業を中心とした持続可能な社会のあり方について学んだ。
 この食育講座は、科学技術人材を育成することを目的に同大が進める「グローバルサイエンスキャンパス」事業の一環で行われた。まず同大医学部化学教室の井上浩義教授が、健康を維持するための油の摂取法や世界の食を取り巻く状況について講義。続いて野崎さんが、しょう油、酒だけで味付けしたサワラの煮魚を生徒らに振る舞い、調理法を解説しながら和食のすばらしさを説明した。野崎さんは、和食の伝統には自然に寄り添い、フードロスを減らす考え方があることを強調し、生徒らに「将来をネガティブに考えずに社会に出てほしい」とメッセージを送った。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts