宅配装い、レンタカーで逃走 手口類似、「ルフィ」ら詳細指示か―全国連続強盗・警察当局

東京, 2月5日, /AJMEDIA/

 全国で相次ぐ強盗事件を巡り、「ルフィ」と名乗る人物らが関与した疑いがある強盗事件は、宅配業者を装って押し入り、逃走車両にレンタカーを使うなど手口に類似点も多い。警察当局は、強盗の経験が浅い実行役らに対し、襲撃の手順や方法、現場での動きなどを詳細に指示していた可能性もあるとみて調べている。
 捜査関係者によると、「ルフィ」や「キム」を名乗る人物は、昨年10月以降に起きた東京都稲城市、中野区、狛江市、山口県岩国市、広島市西区などの事件で指示役だったとみられている。多くの事件で複数の実行役が住人を縛って暴行しており、逃走などにレンタカーを使用していた。
 稲城市の事件では、段ボール箱を持って宅配業者を装い、インターホンを押して玄関を開けさせてから押し入った。警察当局によると、中野、広島、狛江の事件の侵入手口も同様だったとみられている。
 容疑者の多くがSNSの「闇バイト」を通じてメンバーに加わり、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で指示役とやりとりをしていたのも特徴だ。
 関係者によると、岩国の事件で運転役とされる男は逮捕後、「闇バイトに応募し、仕事を引き受けた」と供述。テレグラムを使って、実行役を拾う時間や目的地、逃走後に降ろす場所までワイヤレスイヤホンを通じ、音声で細かく指示を受けていたと明かした。
 稲城と中野の事件では、民家から現金約3500万円と約3000万円が奪われた。捜査幹部は「多額の現金があることを知って狙ったのではないか」と指摘する。事前に標的を選定し、計画的に犯行に及んだとみて調べている。

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