東京, 8月13日, /AJMEDIA/
台風８号は１３日午前、東海沖を北上した。日中に静岡県か関東南部に上陸し、関東を北東へ縦断する見込み。気象庁は大雨による土砂崩れや河川の氾濫、低地の浸水のほか、暴風、高波に警戒するよう呼び掛けた。
東海では静岡県を中心に激しい雨が降った。同庁によると、１３日の日中に発達した雨雲が連なる「線状降水帯」が発生して災害危険度が急激に高まる可能性がある。
ＪＲ東海道新幹線は静岡―掛川間で一時運転を見合わせ、遅れが生じた。
８号は１３日午前９時、静岡県・御前崎の南西約１３０キロの海上を時速２０キロで北北東へ進んだ。中心気圧は１０００ヘクトパスカル、最大風速２０メートル、最大瞬間風速３０メートル。東側３９０キロ以内と西側１６５キロ以内が風速１５メートル以上の強風域。
一方、東北北部に停滞する前線の影響で、秋田県では１２日深夜から断続的に大雨となり、同庁は厳重な警戒を呼び掛けた。鹿角市北部付近では１３日午前１時半までの１時間雨量が約１００ミリとの記録的短時間大雨情報が発表された。五城目町は河川の氾濫により「緊急安全確保」を発令した。秋田、岩手両県の大半と静岡県の一部には土砂災害警戒情報が出された。
前線の活動は１４日に一時的に弱まるが、１５日からまた活発になるとみられる。
１４日午前６時までの２４時間予想雨量は多い所で、東海３００ミリ、関東甲信２５０ミリ、東北と伊豆諸島１２０ミリ。
１３日に予想される最大瞬間風速は東北と関東甲信、伊豆諸島、東海で３０メートル。波の高さは関東と伊豆諸島、東海６メートル、東北３メートル。
