勝訴判決「生きてきて良かった」 強制不妊訴訟の原告ら―熊本

東京, 1月24日, /AJMEDIA/

 強制不妊を巡る訴訟で、23日の熊本地裁判決を受けて原告らが記者会見し、渡辺数美さん(78)は「生きてきて良かったと初めて思った」と喜んだ。
 幼い頃に変形性関節症を患い、10~11歳ごろに精巣を摘出する手術を強制された渡辺さん。「今まではつらい人生。自分の体が恥ずかしく、ひた隠しにしてきた」という。
 判決を聞いて「目の前が明るくなった感じがした」とする一方で、「人の道に外れたことを国がするのがそもそもおかしい」と語気を強めた。
 もう1人の原告女性(76)は弁護団を通じ、「認められたことは大変うれしい」とのコメントを出した。
 国が主張した、被害発生から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」を適用しなかった判断について、東俊裕弁護団長は「これまでにない画期的な判決だと思う」と評価。「提訴していない人にも、救済が及ぶ論理が示された」と話した。

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