東京, 6月2日, /AJMEDIA/
毒性の強いタリウムで叔母（６１）を殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で再逮捕された宮本一希容疑者（３７）が、叔母の入院直前、叔母と二人きりになる機会が複数回あったことが１日、大阪府警への取材で分かった。府警は、宮本容疑者がこの際にタリウムを摂取させた可能性があるとみて調べている。
タリウム計量か、はかり購入 宮本容疑者、叔母入院の数日前
府警は１日、京都市左京区の宮本容疑者宅など関係先計９カ所を家宅捜索した。スマートフォンやタブレット、叔母名義の預金通帳などを新たに押収し、動機などの解明を進める。
宮本容疑者は２０２０年７月中旬ごろ、叔母をタリウム摂取により殺害しようとしたとして、先月２４日に再逮捕された。
府警によると、叔母は２０年７月１９日夜に腹痛を訴え、親族が病院まで送り、親族からの連絡で駆け付けた宮本容疑者が付き添った。叔母は同日中に自宅に戻ったものの、２０日も痛みが続いたことから１１９番し、前日と同じ病院に救急搬送された。同容疑者はこの日も叔母に付き添い、自宅まで送り届けたが、叔母は２１日に再び病院に搬送されて入院し、現在まで意識不明となっている。
府警は、同容疑者が叔母と二人きりになった機会を狙って致死量に至るタリウムを摂取させたとみて調べを進めている。
宮本容疑者は２２年１０月、京都市の立命館大３年、浜野日菜子さん＝当時（２１）＝をタリウムで殺害したとして今年３月に逮捕され、殺人罪で起訴された。
