佐々木朗、圧巻の滑り出し 3球種自在、監督も成長実感―プロ野球・ロッテ

東京, 4月25日, /AJMEDIA/

今の21歳には隙がない。ロッテの佐々木朗希投手が開幕から3試合、20イニング連続で無失点を続けている。被安打は計5本で長打がなく、30奪三振。日本代表でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)制覇を経験し、「考え方が変わった。自分のプレーを信じたい」という今季。その姿に自信がみなぎる。
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 6日の日本ハム戦で6回1安打と好発進した。14日のオリックス戦は2年連続4冠の山本と初めて投げ合い、五回まで完全投球。疲労がある中でも7回を抑え、「日本一の投手」に投げ勝った。21日のソフトバンク戦は巧打者の近藤を封じ、7回無失点で開幕3連勝を遂げた。
 代名詞は最速165キロの直球。先輩の西野は「大体のプロの投手はブルペンではスピードが出ないが、朗希は平気で出る」と舌を巻く。
 昨季までは直球とフォークが配球の中心だったが、オリックス戦ではスライダーが効果的だった。WBC期間中にダルビッシュ(パドレス)から助言を受け、カットボールのような球筋から、横に大きく曲がる変化に。捕手の佐藤都は「三振を取れる球が増えた」と話す。21日は直球を軸に抑えるなど自由自在。剛速球に縦と横の変化球が決め球となっている。
 吉井監督は先発投手の理想の一つにダルビッシュの日本ハム時代を挙げる。米大リーグ挑戦直前の2011年は18勝を挙げ、10完投。投手コーチとして「思考停止して、楽しんで見ていられる投手だった」と振り返る。そんな右腕を引き合いに、「朗希もそうなりつつある。すごみが出てきた」と成長を実感する。
 「投手は試合の主導権を握ると思う。チームが勝てるようにやりたい」と佐々木朗。快投はどこまで続くか。

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