不明12人の捜索続く 国後島周辺でも開始―知床観光船事故・北海道

東京, 5月06日, /AJMEDIA/

 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)などは5日、船舶や航空機を使い、行方不明者12人の捜索を続けた。水中カメラによる調査も実施したが、不明者に関する新たな手掛かりは得られなかったという。
 同本部によると、地元の漁船や観光船が捜索に専従するのは5日まで。今後は漁などと並行して、不明者の捜索を続けるという。
 また、ロシアと調整が続いていた北方領土周辺の捜索については、国後島周辺の一部海域を日本側が捜索することで合意。5日午後から海上保安庁の巡視船が捜索を始めた。
 水中カメラによる捜索では、3日夕に道警のカメラが船内に入り、座席などの撮影に成功したが、その後動かなくなり回収不能と判断されたことが分かった。同本部によると、母船とつながるケーブルが船内の突起物に引っ掛かった可能性があるという。ケーブルは切断され、カメラは船体の入り口付近に残された形となっている。
 海上保安庁は5日までに運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)を任意で事情聴取。業務上過失致死容疑で同社関係先への家宅捜索も実施しており、押収した資料を分析するなどして安全管理上の過失がなかったか調べている。

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