スカイマークに業務改善勧告 アルコール検査で不正―国交省

東京, 2月8日, /AJMEDIA/

 整備士が始業前のアルコール検査で不正を行ったとして、国土交通省は7日、スカイマークに再発防止を求める業務改善勧告を出した。機長や整備士らの飲酒を巡り、国交省が同社に行政指導するのは6回目。同省は24日までに、再発防止策を提出するよう求めた。
 同社によると、60代の男性整備士は昨年12月、長崎空港で機体の点検を行う予定だったが、出社前のアルコール検査で、陽性反応が確認された。同社の規定では、陽性の場合出社しないことになっているが、整備士はそのまま出社。出社後にも義務付けられているアルコール検査を受けず、機体点検を行った。
 整備士は同僚の勧めで点検を一時中断。アルコール検査を受けたが再び陽性だったため、約30分後に再度検査し、反応が出なくなった後に点検を再開した。
 しかし、点検時間が足りなくなり、本来は自身が確認すべき項目の一部を終えずに機体を出発させた。運航に問題はなかったが、同社は整備士を2日付で懲戒解雇処分とした。洞駿社長ら役員2人が月額報酬の1割を1カ月分自主返納する。
 7日に記者会見したスカイマークの原高太朗取締役は「安全を使命とする航空会社でこのようなアルコールにかかる事案を発生させ、不適切な対応があったことをおわびする」と謝罪した。

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