42歳石田、トップ10に迫る 1桁も「見えていた」―世界ノルディック・距離女子

東京, 3月6日, /AJMEDIA/

【プラニツァ(スロベニア)時事】ノルディックスキー世界選手権(スロベニア・プラニツァ)の距離女子30キロクラシカルで、42歳の石田正子(JR北海道)が12位と健闘した。目標のトップ10には届かなかったものの、10位との差は7秒足らず。「壁は感じない。惜しかった」。11大会連続出場となった大舞台で健在ぶりを示した。
序盤は先頭集団に食らい付いた。10キロ手前で遅れ始めたが、ここからの粘りが真骨頂。「ここで遅れている場合じゃない。前に追い付かないと話にならない」。強気に10位集団を引っ張った。
 中間点のピットでスキー板を履き替える際につまずいて一度後退したが、再び10位集団の先頭へ。3人の7位集団を果敢に追い、一時は約10秒差まで詰め寄った。レース内容に手応えを感じつつ、12位の結果には「悪くはないけど、これじゃ駄目」と満足しなかった。
 五輪では2010年バンクーバー大会のこの種目で、距離日本勢史上最高の5位。昨年2月の北京大会で五輪5大会連続出場を果たしたレジェンドは「(体は)衰えている。衰えていなかったら、あと1分は速く走れる。入賞できる」と語る。地元の北海道美幌町では高校生を指導。若手の台頭を望む思いは強い。
 意欲や向上心は尽きない。レース直後には早速、次戦出場について日本チームの関係者に相談した。1桁順位は「見えていた」ときっぱり。まだまだ世界で戦える可能性を感じ取っていた。

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