青森 六ヶ所村の核燃料再処理工場 完成目標は“2年程度遅延”

東京, 12月27日, /AJMEDIA/

青森県六ヶ所村で建設されている使用済み核燃料の再処理工場について、事業者の「日本原燃」は、「今年度上期」としていた完成時期の目標を2年ほど遅らせ、「2024年度上期のできるだけ早期」とすることを県に報告しました。

青森県六ヶ所村で建設中の再処理工場は原子力発電所から出る使用済み核燃料から再利用できるプルトニウムを取り出す施設で、事業者の日本原燃はことし9月、それまで「今年度上期」としていた完成時期の目標を延期し、新たな時期は年内に示すとしていました。

日本原燃の増田尚宏社長は26日青森県庁を訪れ、完成時期の目標を2年ほど遅らせ「2024年度上期のできるだけ早期」とすることを三村知事に報告しました。

この中で増田社長は、原子力規制委員会に対し、安全対策工事の計画などの最終的な申請を26日行ったと明らかにしたうえで、認可まで1年程度、認可後の使用前の確認検査などに4か月から7か月程度かかる見通しを示しました。

そして、「しゅん工に向けて大詰めを迎えており、一日も早い操業に向け取り組んでいく」として理解を求めました。

これに対し三村知事は、「今回示した時期について着実に進めてもらうことが重要だ」と述べました。

再処理工場は、当初、25年前の平成9年に完成する計画でしたが、たび重なるトラブルなどの影響でこれまでに26回延期されています。

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