野球日本代表 強化試合前に大阪市内で練習 選出の大学生も

東京, 03月06日 /AJMEDIA/

野球の日本代表は6日から始まる強化試合を前に大阪市内で練習を行い、明治大の宗山塁選手など大学生で選出された4人がプロ野球のトップ選手とともに汗を流しました。

野球の日本代表はことし11月に行われる国際大会「プレミア12」に向けた強化の一環として6日と7日、京セラドーム大阪でヨーロッパ代表との強化試合を行い、井端弘和監督にとって初めてトップチームを率いての試合となります。

5日は代表メンバーが大阪市内で練習を行い、ヤクルトの村上宗隆選手や西武の源田壮亮選手など、去年優勝を果たしたWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに出場した選手や将来性を評価され抜てきされた4人の大学生など26人が参加しました。

このうち、走攻守3拍子そろい、ことし秋のドラフト会議の目玉として注目される明治大の宗山選手は先月29日の試合で右肩付近にデッドボールを受けた影響もあり、バッティング練習では6割から7割ほどの力でスイングしたということですが、ライナー性の打球を広角に打ち分けていました。

この後、宗山選手は源田選手らとともにノックを受け、軽快なフットワークとグラブさばきを見せていたほか、練習の合間には源田選手が使っているグラブを実際に手にはめたり、自分のグラブを見てもらったりして使っている感触を質問していました。

このほかにもプロ野球で活躍するトップ選手と大学生が交流する姿が見られ、合流初日から代表の強化だけでなく育成にも重点を置く井端監督のねらいを反映した練習となりました。

宗山選手は「源田さんといろいろ意見交換できたしもっと聞きたいと思った。日本代表の空気感は大学生と一緒に野球をするのとは全く違ったものがあったし、これから学んでいきたい。最高の準備をして自分が持っている力を出したい」と意気込んでいました。

源田選手は「宗山選手とノックを受けてみて、よく足が動くしうまいと思うし日頃から頭を使ってプレーしているのが話をしてわかる。大学生が選ばれるということは日本の野球にとってもすばらしいことだと思う」と話していました。

関西大 金丸夢斗「試合で見せつけたい」
秋のドラフト会議の注目株で大学球界を代表するピッチャーの関西大、金丸夢斗投手は150キロを超えるストレートが持ち味の左腕で7日の強化試合での先発が決まっています。

5日はブルペンでピッチングを行い、ストレートと変化球を合わせて29球投げて試合に備えていました。

金丸投手は「緊張したが優しい人ばかりでやりやすい雰囲気だった。自分は変化球が苦手なので同じ左ピッチャーの宮城投手などにいろいろと教わりたい」と話していました。

その上で「これからの日本代表を背負えるように、まずは代表の雰囲気を味わいたい。ストレートとコントロールが武器なので試合で見せつけたいと思う」と抱負を話していました。

井端弘和監督「全員仕上がっている」
野球の日本代表の井端弘和監督は6日から始まるヨーロッパ代表との強化試合を前に記者会見し「きょうの練習では全員、仕上がっていると感じた。寒いので室内練習場だったがみんないい動きをしていたので試合がとても楽しみだ」と話しました。

また、井端監督は抜てきした大学生4人を強化試合2試合の中で出場させる方針で「日本代表に入ってもおかしくない4人なので自分の持っている力を出してほしい」と期待を寄せ、このうち、5日の前日練習で源田選手に守備などを聞いていた明治大の宗山選手については「いいものを吸収して学生生活あと1年あるのでさらに飛躍して同じ舞台に戻ってきてくれたらうれしい」と話していました。

また、今回は強化合宿はなく3日間の代表活動となりますが「大学生4人だけでなく若手でも初めての代表という選手がいたが、経験豊富な選手たちがよく声をかけてくれたいた。期間は短いがコミュニケーションを取っていいチームになってほしい」と話し、この強化試合を経て、選手どうしの結束力を高めていくことを求めていました。

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