距離個人で米国初の金 ディギンズ、摂食障害乗り越え―世界ノルディック

東京, 3月2日, /AJMEDIA/

【プラニツァ(スロベニア)時事】ノルディックスキー世界選手権(スロベニア・プラニツァ)の距離女子10キロフリーで2月28日、ジェシカ・ディギンズ(31)が距離の個人種目で米国勢として史上初の優勝を果たした。10代後半に摂食障害を克服。歴史に名を刻み、「人生で最高のレース」と歓喜の涙が止まらなかった。
スウェーデン勢との争いで序盤から数秒のリードを奪い、終盤で突き放した。2018年平昌五輪団体スプリント・フリーの金メダリスト。近年の世界選手権で女子10キロの表彰台を独占していた北欧勢の牙城を崩し、「コーナーで攻めることができた。勝つために必要なスキー、ワックスが全てそろっていた」とチームに感謝した。
 18~19歳の頃、競技の重圧から摂食障害を患い、両親の勧めで専門家の治療を受けた。今回のレース前、自身のインスタグラムで「命を脅かす精神疾患。本当につらい時期だった」と打ち明け、「完璧である必要はない。摂食障害は自分のせいではない。今、苦しんでいる皆さんも回復できる」と呼び掛けた。
 昨年2月の北京五輪ではメダル二つも30キロフリーで銀、スプリント・フリーで銅だった。これまで世界選手権でも2度の2位が最高だった個人種目で念願の頂点に立ち、誇らしそうに星条旗を掲げた。

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