衛星画像の活用検討 発生直後、画質粗く断念―吉川友梨さん不明20年・大阪府警

東京, 5月21日, /AJMEDIA/

大阪府熊取町で2003年、小学4年生だった吉川友梨さん(29)が行方不明となった事件で、府警が発生直後、手掛かりを得ようと人工衛星画像の活用を検討しながら、画質の問題などを理由に断念していたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。事件は同日で発生から20年。府警は泉佐野署に捜査本部を設置して捜査を続けている。
〔写真特集〕未解決事件10

 友梨さんは03年5月20日午後3時ごろ、下校途中に自宅から約400メートル離れた路上で、同級生とすれ違ったのを最後に行方が分からなくなった。
 関係者によると、捜査本部内で03~04年ごろ、友梨さんが最後に目撃された現場周辺が写った衛星画像の入手が提案されたという。行方不明時の状況や足取りを確認するのが狙いだったが、当時の衛星画像は「車が米粒のように見える」(関係者)ほど画質が粗く、実現しなかった。事件が起きた時間帯の画像がなかったことを理由に挙げる関係者もいた。
 府警は延べ10万6000人の捜査員を投入。現場付近では小学生くらいの女児を助手席に乗せた男が運転する白いクラウンが目撃されている。府警は府南部地域で登録された同型クラウン約900台のうち約800台の所有者を割り出したほか、他の車種にも対象を広げて調べている。
 友梨さんの両親と府警は20日、大阪市中央区でチラシを配り、情報提供を求めた。長期未解決事件を担当する府警捜査1課の水舩伸太郎警部は「何か心当たりがあれば捜査本部まで連絡してほしい。どんなささいなことでも不確かな内容でも結構です」と話した。
 情報提供は泉佐野署捜査本部072(464)1234、またはyuri@police.pref.osaka.jpまで。

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