藤井五冠、「人間将棋」に参戦 春の風物詩、3年ぶり開催―山形

東京, 4月18日, /AJMEDIA

 将棋駒の生産量が日本一の山形県天童市で17日、人間を駒に見立てた「人間将棋」が3年ぶりに開催された。対局者として藤井聡太五冠(19)が初参戦し、佐々木大地六段(26)との約1時間の熱戦の末、勝利を収めた。
 人間将棋は60年以上の歴史がある春恒例の行事。過去2年間は新型コロナウイルスの影響で中止されていた。全ての駒を最低一度は動かし、対局中に武者言葉で掛け合いをするなど独自のルールがある。
 戦国武将に扮(ふん)した両棋士の指し手に従い、倍率17倍の抽選で選ばれた武者装束の「駒武者」40人が、縦17メートル、横14メートルの盤上を動き回った。桜が満開の会場には600人を超える観客が訪れ、対局を見守った。
 独自ルールに苦戦した藤井五冠が、動かしにくい駒を取るよう佐々木六段に頼む場面も。「協力してくださらぬか」と呼び掛けると、会場が沸いた。
 「武者言葉での掛け合いが不安だった」と対局後に振り返った藤井五冠は、「『何でもござるを付ければよい』と(対局を解説した)木村一基九段からアドバイスをもらい、気が楽になった」と明かし、笑いを誘った。

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