若い力、停滞感吹き飛ばす 山崎伊に備わった力感―プロ野球・巨人

東京, 4月20日, /AJMEDIA/

停滞していた重い空気を吹き飛ばしたのは、若い力だった。巨人は24歳の山崎伊が、今季初登板、初先発で白星をもぎ取った。「すごくうれしい。自分自身、ほっとしている」。佐賀でファンの声援を浴び、実感を込めた。
 力感が備わったからこそ、武器の多彩さが生きた。四回2死後。左右の変化球でストライクゾーンを広く使い、最後は外角低めへずばり。牧を空振り三振に取った。「真っすぐが良くなり、変化球も生きてくる。もっと良くしたい」。押し引きにもたけ、7回を最少失点で乗り切った。
 右肘手術明けだった昨季は5勝5敗。「1年間ローテーションを守り、2桁勝利を」という今季の誓いは、2月のキャンプ早々で崩れた。右肘違和感でファーム調整となった中、映像などを参考に軸足や利き腕の使い方を修正。「情けなかったけど、自分と向き合えた」。前向きに時間を使い、直球の質を高めてきた。
 まだチームは借金5の最下位に沈むが、連敗は2でストップ。投げられない時期を経たからこそ、「一試合一試合を大事にして、全力で戦っていきたい」と言う。自分もチームも、出遅れを取り戻すのはこれからだ。

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