肉食恐竜「スピノサウルス」“水中で生活していた可能性高い”

東京, 4月3日, /AJMEDIA/

最大級の肉食恐竜とされ背中に帆のような特徴的な突起のある「スピノサウルス」は、密度が高くて沈みやすい骨を持ち、水中に潜って餌をとるのに適した体をしていた可能性があるという研究結果をアメリカなどの研究グループが発表しました。

映画「ジュラシック・パーク」シリーズにも登場したスピノサウルスは、1億年ほど前の白亜紀に生息した肉食恐竜で、化石の特徴などから水中で生活していたことを指摘する見方がありました。

アメリカのフィールド自然史博物館などの研究グループは、絶滅したものを含めて水中や陸上で生活したおよそ300種類の動物の骨の密度を調べ、その結果をイギリスの科学雑誌、ネイチャーに発表しました。

それによりますと、スピノサウルスの骨は密度が高くて沈みやすく、ペンギンやワニなど水中に潜って生活することの多い動物の特徴と似ていたということです。

ティラノサウルスをはじめ陸上で生活していた動物は比較的骨の密度が低い傾向が見られ、研究グループは、スピノサウルスは水中に潜って狩りをし、魚などを捕食していた可能性が高いとしています。

これについて国立科学博物館の真鍋真副館長は「重要な報告で、スピノサウルスの水中生活説を補強する可能性があるが、さまざまな反論も出ている。人気の高い恐竜なのでさらなる議論を期待したい」と話しています。

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