第1党の過半数確保が焦点 ギリシャで再選挙

東京, 6月26日, /AJMEDIA/

【イスタンブール時事】先の総選挙(一院制、定数300)で新政権樹立に至らなかったギリシャで25日、再び総選挙の投票が行われた。ミツォタキス前首相の中道右派・新民主主義党(ND)が単独で過半数を確保できるかが焦点だ。
中道右派与党、過半数届かず 6月25日の再選挙視野―ギリシャ

 ギリシャのメディアが報じた世論調査によると、NDの得票率は40%超となる見通し。再選挙では政局の混乱長期化を防ぐため、得票率に応じて第1党に議席が上乗せされる仕組み。NDは160議席以上を確保できる公算が大きい。
 NDは5月21日の選挙で146議席を獲得して第1党となり、その後の組閣交渉で主導権を握った。しかし、ミツォタキス氏は「政局安定には単独政権が必要だ」と訴え、他党との連立交渉を望まず、再選挙の道を選択した。
 ミツォタキス氏は選挙戦で経済改革の実績や海外からの投資拡大などをアピールし、多くの有権者に支持された。チプラス元首相の最大野党、急進左派連合(SYRIZA)は過去の経済混乱の影響などから、5月の選挙では71議席の獲得にとどまった。
 今月14日に明るみに出た南部ペロポネソス半島沖での移民船沈没事故では80人以上の死亡が確認され、数百人が犠牲になった恐れもある。ギリシャ国内では移民受け入れに消極的な政府を非難するデモも一部で行われたが、有権者の動向には大きな影響を与えていないとみられる。

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