競泳日本、続々好タイム パリ五輪への弾みに―世界短水路

東京, 12月26日, /AJMEDIA/

 今月中旬にメルボルンで行われた競泳の世界短水路選手権で、日本選手は10人以上が自己ベストをマークした。長水路で争った今夏の世界選手権では、男子100メートルバタフライの水沼尚輝(新潟医療福祉大職)の1人だけ。わずか半年で示した進歩は、2024年パリ五輪に向けても弾みがつく結果だった。
 世界短水路で女子自由形の難波実夢(JSS)は、800メートルで15年ぶりに日本記録を更新して銅メダル。1500メートルも銀。初日にあった本命の400メートルで力を出し切れなかったが、「気持ちを切り替えてリラックスして泳げた」と振り返った。瀬戸大也(TEAM DAIYA)は、本職ではない男子200メートル平泳ぎでアジア新。前人未到の6連覇を遂げた同400メートル個人メドレーも自身の持つ世界記録に迫る好タイムを出した。
 日本代表ヘッドコーチを務めた加藤健志氏は、あえてメダル目標を掲げずに「世界でわくわくしよう。ベストを出そう」というテーマを設定。表彰台にこだわるのではなく、果敢なレースをするよう促した。
 今回の世界短水路は1位に1万ドル(約132万円)、8位でも2000ドルが出る賞金レース。目の色を変えて臨む海外選手は多かった。「超一流は半分しか来ていない」(加藤氏)状況を差し引いても、好成績は評価できる。体への負担がより重いとされる50メートルプールの長水路と同列に並べることはできないが、選手には大きな自信になったことだろう。

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