男性3人の死亡確認 死者14人に―知床観光船事故

東京, 4月29日, /AJMEDIA

 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が遭難した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)は28日、知床半島東側の海上で新たに発見した男性3人の死亡を確認したと発表した。事故による死者は14人となった。海保などは残る12人の発見を急ぐ。
 同本部などによると、同日午後4時半ごろ、知床岬灯台の南南東約23キロの海域で、海上自衛隊の掃海艇が2人を救助。同6時15分ごろ、この付近で海保の巡視船がもう1人を救助したが、いずれも意識はなく、搬送先の病院で死亡が確認された。3人とも救命胴衣を着用していた。
 この日は現場周辺の波の高さが4メートルほどに達するなど海が荒れたため、漁船など民間船舶の参加は2日連続で見送られ、海保や自衛隊などが船や航空機での捜索を継続していた。
 海保はソナー(水中音波探知機)を使って海底を探査するなど、沈没したとみられる船体の捜索も続けている。海域には水深が100メートルに近い場所も多いため、深い海底を探査できる測量船を派遣中で、早ければ29日から捜索に加わる見通し。

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