混乱の中、再出発 7選手退団の名門シャンソン―バスケット女子

東京, 3月3日, /AJMEDIA/

2月22日に7選手らの退団を発表したバスケットボール女子Wリーグのシャンソン化粧品が、11人の登録選手で再出発した。第10節の富士通戦では、けが人などを除く9人がベンチ入り。25日は104失点で大敗したが、翌日の試合で雪辱。勝ち点を31に伸ばして7位につけ、上位8チームによるプレーオフ進出へ前進した。
 日本リーグ時代を含めてリーグ優勝16度を誇る名門は昨オフ、補強に成功。今季は新たな体制で臨んでいたが、戦術などの方向性の違いにより選手間に対立が生まれていた。チームの調子も上がらず、最終的には副主将を務めていた元日本代表の藤岡、新加入の3選手を含む7人がチームを去ることになった。
 シーズン途中では異例となる選手の退団に発展した今回の事態。リーグも重く受け止めており、退団した選手に関して「継続的な活動ができるようにサポートする」と発表した。今月1日には臨時理事会を開いて「自由契約選手リスト」の早期公示を決め、2日に公開。退団した7選手は3日から全てのチームと移籍交渉を行い、契約を結ぶことができるとした。
 シャンソンにはファンからSNSなどを通じて激励のメッセージが数多く届く一方で、説明が不十分とする声も少なくない。辞任した李玉慈前監督に代わり指揮を執る鵜沢監督は「シーズン当初とチーム状況は変わったが、今のチームでも優勝を目指したい」と話すものの、騒動の影響は尾を引きそう。チームは厳しい目にさらされながら、残りのシーズンを戦う。

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