武将山、己貫き新入幕 「稽古するしかない」―大相撲

東京, 3月2日, /AJMEDIA/

真っすぐに己を貫き、幕内の土俵にたどり着いた。大相撲春場所(12日初日、エディオンアリーナ大阪)を新入幕で迎える武将山(27)=本名藤原虎太郎、茨城県出身、藤島部屋=は「考えて器用なことができるタイプじゃない。押し込んで、迷わないで、集中する」と胸に刻む。
 171センチ、171キロ。丸っこい体で攻めていく取り口は、相撲を始めた小学2年生の頃から変わらない。水戸市内にあり、藤島親方(元大関武双山)の父が指導する道場で基礎を学び、名門の埼玉栄高では主将を務めた。憧れの存在だった師匠の下に入門。初土俵から9年をかけて幕内力士の座を手にした。
 高校の後輩に当たる大関貴景勝や小結琴ノ若らに出世では先を越された。幕下時代は焦りもあったが、「最終的には、自分が弱いから上に行けない。やはり稽古するしかない」と心に誓った。
 西十両筆頭で臨んだ昨年1月の初場所、2勝13敗とはね返され、1年後の先場所は同じ地位で9勝。「少しは力がついたのかな」と謙虚に喜べば、真っ向勝負が身上だった師匠も「精神的にタフになり、負けても切り替えができるようになってきた」と成長を認める。
 柔らかい表情が印象的な一方、本場所では「あまり笑わないし、極力しゃべらない。集中したい」という武骨さも魅力。磨き上げた押し相撲を大阪の地で披露する。

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