日本政府 ミャンマーからタイへの避難民に移動診療車を提供

東京, 02月29日 /AJMEDIA/

3年前のクーデター以降、ミャンマーからタイへ逃れる人が増え続ける中、日本政府はこうした避難民が医療サービスを受けられるよう新しい移動診療車を国境に近いタイ西部の病院に提供しました。

タイ西部のミャンマーと国境を接する地域では、3年前のクーデター以降、戦闘の激化などで家を追われて避難してきた人たちが、およそ7万人いるとみられていますが、多くが不法に国境を越えて交通の不便な場所に住んでいることなどから十分な医療サービスを受けられずにいます。

このため日本政府は国境に近いメーソートの公立病院にODA=政府開発援助の枠組みで1200万円余りを拠出して新しい移動診療車2台を提供しました。

28日はミャンマーの人たちが暮らす地域を巡り、同乗した看護師が健康診断を行っていました。

この車では診察やポリオなどのワクチン接種もタイ政府の支援で無料で行われることになっています。

南東部カレン州の家を焼かれ4か月前にタイ側にやってきた52歳の女性は「町の病院に行ったら、身分証明書を持っていなかったので当局に逮捕され、賄賂を払った。無料の医療サービスを受けることができて感謝している」と涙ながらに話していました。

病院の担当者は「日本からの支援に感謝しています。この車をミャンマーの人たちのために役立てたい」と話していました。

タイにある日本大使館の竹川僚一医務官は「ミャンマーは厳しい人道状況で多くの人たちがタイに避難してきている。今後も国際機関などと連携しながら、きめ細かな支援を行いたい」と説明していました。

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