新種のサンショウウオ 京都や紀伊半島に生息 新種の発見相次ぐ

東京, 6月6日, /AJMEDIA/

京都府や紀伊半島に生息するサンショウウオが新種であることがDNAの分析でわかったと国立科学博物館などが発表し、この10年間におよそ30種が新たに報告されるなど新種の発見が相次いでいます。

発見されたサンショウウオの新種は、「ホムラハコネサンショウウオ」と名付けられ、体長15センチほどで背中の赤色のもように特徴があり、京都府から石川県にかけた地域と、紀伊半島の標高の高い山間部の2つの地域に生息しています。

国立科学博物館の吉川夏彦研究員などのグループはDNAや形態の分析から新種であることを明らかにしました。

「ホムラハコネサンショウウオ」は、およそ40万年前には近畿地方を中心に広く分布していたものの、現在は生息に適した比較的、涼しい気候の地域でだけ、見られるということです。

国内の小型のサンショウウオはDNAの分析などから、この10年間におよそ30種が新たに報告されるなど、日本各地で新種の発見が相次いでいます。

今回の発見で国内の小型のサンショウウオは46種目となり、そのうち45種が日本の固有種だということで、自然の多様性を象徴する生物だとしています。
吉川研究員は「日本の自然の豊かさを象徴する生き物ですが、多くが絶滅の危機にひんしており生息環境を守ることが重要になっています」と話しています。

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