攻めた「小粒の集団」 スタイル貫いた岡山学芸館―高校サッカー

東京, 1月10日, /AJMEDIA/

 プロ入りする選手はいない。岡山学芸館の井上主将は自分たちのことを「小粒の集団」と表現する。追求してきた「縦に速いパスサッカー」を決勝の舞台でも表現し、全国で一番高いところに立った。
 1―1で終えた前半はゴールへ直線的に向かう「縦」の意識が強過ぎた。「駄目だったら、ボールを動かしながら」という高原監督の教えが後半は生きた。しっかり攻撃を組み立てる「パスサッカー」でリズムをつかむと後半7分、ボランチの山田を起点に左サイドを崩し、クロスに木村匡が頭で合わせて勝ち越しゴール。これで流れを取り戻した。
 2―1の終盤、時間を稼ぐ選択肢もあったが、高原監督は「東山と最後まで攻防して終わりたかった。追い付かれたらそれまでの力」。40分、ロングスローから再び木村匡が優勝を決定づける追加点。次への100年に向けて「ネクスト100」と銘打たれた第101回大会を、3年生を中心に好ゲームで締めくくった。
 準決勝に続いて相手より少ないシュート6本で3得点。決定力の差を見せた。理想のスタイルを体現できるようになったのは、全国に来てからだったと山田は明かす。最後は「負ける気がしなかった」。勝つたびに強さが増し、岡山県に初めて優勝旗を持ち帰る。

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