支え合った友を刺激に 巨人・中山、高橋宏から先制打―プロ野球

東京, 4月16日, /AJMEDIA/

かつてのチームメートに負けていられない。巨人の中山が、愛知・中京大中京高で同学年だった高橋宏に先制打を見舞った。不振の打線も刺激し、「めちゃくちゃうれしかった。流れを変えてやろうと思っていた」。手に残る感触をかみしめた。
 力勝負を制した。二回無死満塁。2球続いた150キロ台の直球をコンパクトに振り抜き、二遊間を真っ二つにした。「地元での対戦で楽しかった。高校時代とは全然違う真っすぐを捉えられた」。互いの成長を感じる一打に、塁上で何度も拳を振り下ろした。
 コロナ禍に振り回された世代だ。高校3年時の2020年は出場が決まっていた春に加え、夏の甲子園も中止に。ともに涙した仲間は、WBCで侍ジャパンの世界一に貢献した。その姿を見て「もっと上へ、という気持ちが強くなった。本当に刺激になる存在」。支え合った友への思いが、原動力になっている。
 チームの連敗も3で止まり、最下位から脱出。本職は遊撃手だが、前日に続き二塁手で先発出場した21歳は「レギュラーを取るという強い気持ちを常に持っていきたい」。慣れない大歓声に背中を押され、力強く歩む。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts