東京, 03月21日 /AJMEDIA/
20日、山口県下関市の六連島の沖合で11人が乗った韓国船籍のケミカルタンカーが転覆した事故では、救助された9人のうち8人の死亡が確認されていて、海上保安部は残る2人の捜索を続けています。
北九州市の門司海上保安部によりますと20日午前7時すぎ、山口県下関市の六連島の北北西の沖合で、韓国船籍のケミカルタンカー「KEOYOUNG SUN」から、「船が傾いている」と救助を要請する通報があり、その後、船は転覆しました。
このタンカーには、インドネシア人8人、韓国人2人、中国人1人のあわせて11人が乗っていて、これまでに9人が現場付近で救助されましたが、海上保安部によりますと、このうち8人の死亡が確認されました。
もう1人は命に別状はないということです。
海上保安部は巡視船などで残る2人の乗組員の捜索を続けています。
海上保安部によりますと、このタンカーは3月18日に兵庫県の姫路港を出港し、韓国のウルサン(蔚山)へ向かう途中で、悪天候のため、海上保安部に申請した上で、20日未明から現場の海域にいかりを下ろして停泊していたということです。
アクリル酸を980トン積んでいましたが、これまでのところ流出は確認されていないということです。