将来有望なWATO 全日本ジュニア連覇の10歳―ブレイクダンス男子

東京, 2月28日, /AJMEDIA/

 世界屈指の選手層を誇るブレイクダンス男子の日本で、将来が楽しみな10歳がいる。栃木県出身の倉井湧都(ダンサー名WATO)は2月の全日本選手権ジュニア部門で連覇を遂げた。競技を始めてまだ5年ほどだが、世界大会も経験し、同世代をリードしている。
 映像を見て憧れたのがきっかけで、「格好良く回っている人がいて、やりたいと思った」。練習場所は主に自宅。自身の踊りを動画撮影し、今年の全日本で3位に入った菊地教稔(NORI)からアドバイスを受ける。
 身長130センチ前後と小柄ながら、大人顔負けの演技を披露する。逆立ちした状態で回転する「エアートラックス」など高難度の技を操り、指導する菊地も「本当にすごい子。もはや小学生のレベルじゃない」と舌を巻くほどだ。
 国内外の大会で数多くの実績を持つグループ「THE FLOORRIORZ」に所属し、週2回は神奈川へ足を運ぶ。国内のトップ選手と高みを目指し、「毎回刺激になっている」。チーム戦の世界最高峰大会とされ、昨年12月に沖縄でアジア初開催された「Battle Of The Year」のファイナルでは準優勝に貢献した。
 来年のパリ五輪は年齢制限があり、今年12月末時点で15歳に達している必要があるため出場できない。今後は1対1で競う世界最高峰大会「Red Bull BC One」などでの活躍を見据え、「練習を頑張って、世界で優勝したい」。無限の可能性を秘める逸材がどんな成長曲線を描くか、期待は膨らむ。

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