大本、健闘の4位 果敢な泳ぎ導いた大橋―世界水泳

東京, 6月20日, /AJMEDIA/

 ゴール直後の大本は晴れやかに笑った。女子200メートル個人メドレー決勝で4位。「思い切ったレースができたので、悔いはない」と言い切れた。
 出だしから果敢に泳いだ。「もう後半のことを恐れず」と腹に決め、バタフライは2番手の27秒50で通過。ペースが落ちた平泳ぎ、自由形は粘り強く追い掛け、タイムは2分10秒01。予選、準決勝に続いて今季の自己ベストを更新してみせた。
 レースをスタンドから見守ったのは、この種目でしのぎを削ってきた大橋。今大会は調子を取り戻せず、準決勝で敗退した。
 五輪覇者としてのプライドもある。だから、大本は「きっと見たくないはず」と感じ取っていた。それなのに掛けられた言葉は「ちゃんと見ているから」。励ましてくれた姿に勇気をもらい、「悠依さんの分も」と胸に刻んだ。
 メダルという目に見える形で報いることはできなかったが、ここまでの健闘は、大橋の目にも焼き付いたことだろう。

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