国産「手術支援ロボット」で大腸がん手術に成功 札幌医大病院

東京, 11月10日, /AJMEDIA/

日本のメーカーが開発した「手術支援ロボット」で、大腸がんを切除する初めての手術が札幌医科大学附属病院で行われ、成功したと発表しました。手術支援ロボットは、患者の負担を軽減するとして、世界各国で導入が進んでいて、執刀した医師は国産のロボットを使った技術の普及につなげていきたいとしています。

手術は札幌医科大学の竹政伊知朗教授が、神戸市のメーカーが開発した手術支援ロボット「hinotori」を使って行いました。

このロボットでは直径9ミリの穴、4か所から患者の体の中にアームを差し込み、手術台の横にある操縦席で医師が操作することで、人間では動かせない角度での作業も可能になります。

竹政教授によりますと、今回はおよそ2時間半で、患者の大腸にあるがんを取り除くことに成功したということです。

手術支援ロボットは患者の負担を軽減できるとして、アメリカのメーカーが開発したロボットが普及していますが「hinotori」は国産で初めてとなるロボットで、来月にはこのロボットを使った大腸がんなどの手術が保険適用の対象になる予定です。

竹政教授は「安全に手術を終えることができてほっとしている。国産なのでこまやかな改良もお願いしやすく、よりよい医療を提供できるよう引き続き取り組んでいきたい」と話していて、安全性と技術の向上を進めていきたいとしています。

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