台湾の大地震 与那国島への津波到達は約15分後か 専門家が解析

Tokyo, 07 April, /AJMEDIA/

今月3日の台湾付近を震源とする大地震で、沖縄県の与那国島では、地震のおよそ15分後に津波が到達したとみられることが専門家の解析でわかりました。

今回の台湾付近を震源とする大地震について、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授らの研究グループは、USGS=アメリカの地質調査所の震源断層のデータをもとに、津波がどのように伝わったかシミュレーションを行いました。

その結果、地震の直後に津波が発生し、沖縄県の与那国島におよそ15分で到達したとみられることがわかりました。

また
▽石垣島にはおよそ30分で
▽宮古島にはおよそ40分で
▽那覇市にはおよそ1時間で
津波が到達したということです。

今回の地震で、気象庁は沖縄県に3メートルの津波が予想されるとして津波警報を出しましたが、観測されたのは最大で30センチでした。

これについては、地震が海と陸の両側にまたがったため、津波を引き起こす海側の地震のエネルギーは一部にとどまり、マグニチュード7.7という規模にもかかわらず、津波が小さくなったとしています。

今回の解析結果について今村教授は「津波は沖縄県に非常に速いスピードで到達したことがわかる。沖縄では、海岸で過ごす人が多いため、観光客の避難誘導など今回の対応を検証していく必要がある」と話しています。

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