偽情報やフェイクニュース 正しく見極める方法や課題を議論

東京, 03月27日 /AJMEDIA/

生成AIの開発や利用が急速に広がるのに伴って、偽情報やフェイクニュースに悪用される懸念が高まる中、情報を正しく見極めるための方法や課題を議論するシンポジウムが都内で開かれました。

この催しはデータ分析や憲法学の研究者などで作るプロジェクトチームが、東京 港区で開いたもので、偽情報をめぐる現状や課題について、専門家やメディア関係者などが研究成果などを報告しました。

このうち生成AIをテーマにしたパネルディスカッションでは、AIを研究している東京大学大学院の鳥海不二夫教授が「これまで画像や映像によって情報が正しいかどうか判断してきたが、それを生成AIが作成できるようになったことで、正しい情報の根拠が失われ、今後、社会的に大きな問題になっていくかもしれない」と指摘しました。

また、フェイク情報に詳しい桜美林大学の平和博教授は能登半島地震では
▽生成AIを活用して巧妙な偽の画像や動画を作る「ディープフェイク」による投稿は目立たなかった一方
▽「ボット」と呼ばれる自動的に投稿するプログラムによって偽情報が拡散されるケースが見られたと報告し
災害時には偽情報が命が脅かす危険性があると訴えました。

主催者の1人で慶應義塾大学の山本龍彦教授は「偽情報のリスクが高まる中で、私たちは情報を偏りなくバランスよく集めることが求められており、今後も必要な手だてを考えていきたい」と話していました。

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