仕入れのサンマ、店先から盗む 容疑で男逮捕、「80件やった」―警視庁

東京, 11月30日, /AJMEDIA/

 居酒屋の店先に置かれた宮城・女川産のサンマ約30本を盗んだとして、警視庁神田署は29日、窃盗の疑いで、無職伊能忠弘容疑者(65)=東京都文京区=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。「自分で食べるためだった。春から80件くらいやった」と容疑を認めている。
 仕入れ食材が飲食店の店先から盗まれる被害は6月下旬以降、近隣で少なくとも5件確認されており、同署は関連を調べる。
 逮捕容疑は10月7日午前4時55分ごろ、千代田区の居酒屋の店先からサンマ計約30本(5600円相当)が入った発泡スチロール製ケース1箱を盗んだ疑い。
 捜査関係者によると、サンマは居酒屋が注文し、市場から配送されて同日未明に店の前に置かれたばかりだった。
 防犯カメラの映像などから伊能容疑者を特定。同容疑者は調理師免許を所持しており、盗んだ食材は自分で料理していたとみられる。
 居酒屋の運営会社によると、盗まれたサンマは、団体客に出すメイン料理に使う予定だった。急きょ、近くのスーパーで別のサンマを購入するなど2度目の仕入れを余儀なくされたといい、担当者は「とても遺憾。こんなことはやめてほしい」と話した。

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