中国 2月の消費者物価指数 6か月ぶり上昇も依然デフレ懸念

東京, 03月09日 /AJMEDIA/

中国の2月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.7%上昇し、6か月ぶりにプラスに転じました。旧正月の春節の大型連休で、旅行需要が高まったことなどが主な要因ですが、自動車などは値下がりが続いていて、デフレへの懸念は依然としてくすぶっています。

中国の国家統計局が9日に発表した2月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.7%上昇しました。

中国の消費者物価指数がプラスに転じるのは去年8月以来、6か月ぶりです。

これは、旧正月の春節の大型連休で旅行需要が高まり、関連する価格が大きく上昇したことや、下落が続いていた豚肉の価格が上昇に転じたことが主な要因です。

その一方、
▽消費者の間で節約志向が強まっている影響で、自動車やスマートフォンなどは引き続き値下がりしたほか
▽住宅販売の低迷で、家具や家電製品の価格も下落し、
デフレへの懸念は依然としてくすぶっています。

また、あわせて発表された企業が製品を出荷する際の値動きを示す2月の生産者物価指数は、去年の同じ月と比べて2.7%の下落と、1年5か月連続のマイナスとなりました。

中国政府は、ことしから1兆元、日本円で20兆円余りの特別国債を発行し、景気を下支えする方針を示したほか、中国人民銀行も相次いで追加の金融緩和に踏み切っていて、停滞する需要をどこまで喚起できるかが焦点となります。

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