不惑の本塁打王に敬意 王、山田両氏が門田さん追悼―プロ野球

東京, 2月1日, /AJMEDIA/

 プロ野球で歴代3位の567本塁打を放ち、先日74歳で亡くなった門田博光さんの葬儀が1月29日に兵庫県相生市の斎場で営まれた。生前、自身の葬式について「質素にやってほしい」との意向を家族に伝えており、親族によりしめやかに執り行われた。
 本塁打王3回。偉大な足跡を南海、オリックス、ダイエーで刻み、1678打点も歴代3位で2566安打は同4位。「不惑」の40歳だった1988年に本塁打と打点の2冠に輝いたスラッガーの死去が24日に明らかになると、球界のOBたちが次々と追悼した。歴代1位の868本塁打の王貞治さん(82)=元巨人、現ソフトバンク球団会長=は「あまり体は大きくなかったが、とにかくフルスイング。向上心の強い人だった」とたたえた。
 阪急のエースとして歴代7位の284勝を挙げた山田久志さん(74)は、門田さんが「永遠のライバル」に挙げていた大投手。山田さんは「同じ年代で長い間対戦して尊敬する選手の一人。門田さんと私は駆け引きなしのストレート勝負。それが許される相手だった」と故人をしのんだ。
 門田さんは92年限りで引退した後、野球解説者として活動したが、50代半ば以降は糖尿病、脳梗塞など病との闘いが続いた。近年は腎不全を患い、週3回の透析治療を受けていた。親族によると、元ロッテ投手の村田兆治さんが昨年11月、自宅の火災により72歳で急死した際には強いショックを受けていた。
 パ・リーグで競い合い、共に野球殿堂入りを果たした名球会のメンバー同士。門田さんは村田さんに戦友のような強い仲間意識を持っていたそうだが、村田さん死去から約2カ月後、門田さんも鬼籍に入った。山田さんは「兆治といい、カドやんといい、寂しい」と別れを惜しんだ。

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