ミャンマー国連大使「国の安定的な将来 最大の障害 軍の独裁」

東京, 03月03日 /AJMEDIA/

3年前のクーデターのあと軍が実権を握り続けるミャンマーの情勢をめぐり、前の政権に任命され、今も職にとどまるミャンマーの国連大使は「国の安定的な将来の最大の障害は軍の独裁だ」と訴えました。

3年前のクーデターのあと軍と民主派勢力などとの戦闘が続くミャンマーの情勢をめぐり、隣国タイの首都バンコクでタイの議会が主催してシンポジウムが開かれ、民主派勢力の幹部などがオンラインで参加しました。

この中で、前の政権に任命され、軍から解任を伝えられたあとも職にとどまっているチョー・モー・トゥン国連大使は、軍が兵員を確保するため実施するとしている徴兵制について、「軍はミャンマーを侵略する国がないのに民主的な決定もなく実施を決めた。これは現代の奴隷制にほかならない」と述べて非難しました。

そのうえで、「ミャンマーの安定的な将来の最大の障害となっているのは軍の独裁だ。国際社会はこの現実を受け止めてほしい」と訴えました。

また、軍に対抗して民主派勢力が発足させた国民統一政府で外相を務めるジン・マー・アウン氏は「徴兵を逃れるため国境を越えた若者たちを拘束しないことや、さらなる支援をタイ政府に要請した。こうした若者をどう支援するか準備を進めている」と述べたうえで、徴兵を逃れるため出国した若者たちを保護する必要があるとして、各国に支援を求めました。

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