マンCとリバプール、熱帯びるV争い 「まるでボクシング」―イングランド・サッカー

東京, 4月12日, /AJMEDIA

サッカーのイングランド・プレミアリーグで10日、首位マンチェスター・シティーがホームに勝ち点1差の2位リバプールを迎えた首位攻防戦が行われ、2―2で引き分けた。ともに今季は残り7試合。シーズン佳境の優勝争いに、英国内は熱気を帯びている。
 優勢に展開したのはマンCだった。前半5分、デブルイネのミドルシュートで先制。同13分にジョタのゴールで追い付かれたが、同37分にガブリエルジェズスの得点で再びリードを奪う。しかし、後半開始直後にマネに決められた。リバプールの南野拓実はベンチ外だった。
 マンCは高い位置でプレスをかけ、細かく精巧なパスをつないだ。前線の選手が絶妙なタイミングで動きだし、DFの背後を何度も突いた。後半18分には縦パスに抜け出したスターリングがネットを揺らしたが、VARでオフサイドに。対するリバプールはボール保持率約45%と劣勢ながら、少ない好機を物にする決定力が光った。
 連覇の懸かるマンCは勝ち点74、2季ぶりの優勝を目指すリバプールは同73。1試合消化の少ない3位チェルシーは同62と離れており、一騎打ちの状況だ。リバプールのクロップ監督は「集中力は信じられない。まるでボクシングのヘビー級の選手を見ているようだ」。約5万3000人の観衆が沸いた激しい応酬を、こう表現した。
 突き放せなかったマンCのグアルディオラ監督は「われわれはチャンスを逃したと感じる」と悔しさをにじませ、「1試合でも落とせば、チャンピオンになれないことは分かっている」。緊迫した戦いが最後まで続きそうだ。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts