マラソンは「輝ける場所」 青学大の横田、別大で20年ぶり学生新

東京, 3月3日, /AJMEDIA/

2月5日の別府大分毎日マラソンで、青学大4年の横田俊吾(22)が2時間7分47秒で4位に入った。藤原正和(現中大監督)が2003年にマークした日本学生記録を20年ぶりに更新。苦労人が「輝ける場所」と語る42.195キロで結果を残した。
新潟県出身。福島・学法石川高から進んだ青学大では厚い選手層に阻まれ、箱根駅伝を走ったのは今年が初めて。原晋監督は「ようやく努力が花開いた。誰よりも、練習を質、量ともに高いレベルでやるチームの模範生」と評する。
 目を引くのは独特のフォーム。卓球のスマッシュを打つように右腕を大きく振ることから「よこたっきゅう」の愛称を持つ。高校1年時につま先から着地する走法にしたことで、現在の右腕の動きに自然に変わったという。
 初マラソンだった昨年の別大は2時間12分41秒の16位に終わったが、「僕が力を出せるのはマラソンの舞台だな」と実感した。駅伝やトラック種目よりも、強みの持久力が生かせると考えた。
 練習では20キロや30キロを走った後、マラソンを意識した「2.195キロ走」を重ねてきた。その上で臨んだ2度目のマラソンでは40キロ以降に順位を上げ、確かな成長を感じさせた。「学生記録がいけると思ったら楽しくなった」とリズムに乗った終盤を振り返った。
 今回の快走で、10月に行われる24年パリ五輪代表選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)への出場権を獲得。次の大きな目標を見据え、「世界につながる大会。もっと強い選手がたくさんいると思うので、食らい付いていきたい」。今春からは実業団で競技を続け、さらなる飛躍を期す。

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