ファラーに人身売買被害の過去 少年時代の経験、英BBCに告白―陸上

東京, 7月13日, /AJMEDIA/

 陸上男子長距離で金メダル4個を獲得したモハメド・ファラー(39)=英国=が、少年時代に人身売買の被害に遭い、東アフリカから連れて来られた英国で家事に従事させられていた過去を打ち明けた。同選手のドキュメンタリー番組を制作した英BBC放送が11日に報じた。
 ソマリア出身のファラーは4歳で父親を亡くし、9歳の時に面識のない女性から「親戚と暮らすため」と説明されて渡英。到着後は家事や育児を強制された。入国には、本名の「フセイン・アブディ・カヒン」から名前を変えた偽造の渡航文書を使ったという。
 学校には12歳ごろから通い始め、体育教師に自身の境遇を告白。教師の手助けで別のソマリア人家庭に引き取られた。ファラーは「私と同じ被害を受けている人がこんなに多いとは思わなかった。私は走れたことで本当に救われた」と述べた。
 ファラーは2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪で5000メートルと1万メートルの2冠を達成。世界選手権でも金メダルを6個獲得した。

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