トヨタ、新体制で最高の結果 若い平川が優勝者に―ルマン24時間

東京, 6月14日, /AJMEDIA/

11日から12日にかけてフランス・ルマンで行われた伝統の自動車耐久レース、ルマン24時間でトヨタ8号車が総合優勝した。トヨタはルマン5連覇を遂げ、7号車も2位。トヨタ・ガズー・レーシング(TGR)の新体制で臨んだ最初のルマンで最高の結果を出した。
 チーム代表の小林可夢偉は、GR010ハイブリッドの2台が「同一周回でワンツー・フィニッシュできたことは、チームの素晴らしい努力のおかげ」と全員に感謝した。
 チームの柱だった中嶋一貴が昨季限りで引退し、TGRヨーロッパ副会長に就任。新たにチーム代表を任された小林は7号車のドライバーを兼務し、中嶋の後釜には若い平川亮(28)を据えた。
 世界耐久選手権(WEC)では開幕戦の優勝をアルピーヌにさらわれた。第2戦では7号車が勝ったものの、8号車がマシントラブルでリタイア。ただ、エンジニアを中心に問題を解決してルマンに2台を送り込んだ結果、24時間で大きなトラブルは皆無。2台が同じ380周を走破という圧倒的なパフォーマンスにつながった。
 平川はルマン初優勝。チームからは2018~20年の中嶋、昨年の小林に続く日本人のルマン覇者が生まれた。平川は「伝説のドライバーが並ぶメンバーリストに名を連ねることができて光栄。正直なところ、まだ夢がかなったという実感はない」と初々しいコメントを残した。
 トヨタが参戦する最高峰クラスには今後、プジョーやフェラーリが加わる予定。新たなライバルの存在も刺激に、トヨタは来年のルマンで6連覇を目指す。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts