トフィック・ムサエフが堀口恭司と揃い踏みへ、ハワイ大会出撃宣言「まもなく発表される」

東京, 4月7日, /AJMEDIA/

 2019年RIZINライト級トーナメント優勝のトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が、 2022年4月22日&23日(日本時間23日&24日)の『Bellator』ハワイ2デイズのどちらかに出場することを、自身のSNSで表明した。ムサエフ出場となれば、堀口恭司と並び、ハワイ大会にRIZINでベルトを巻いた2選手がそろい踏みとなる。2日連続開催となる同地での大会は、日本では両日ともU-NEXTにて生配信される。

 MMA18勝4敗、32歳のムサエフは4日、自身のツイッターで、「質問を受け付けるよ」とファンに呼びかけ、質問に回答していった。

 その最初の質問は「次の試合にいつ戻ってきますか?」。そこにムサエフは「20日後」と回答。Bellatorハワイ大会の出場を示唆している。本誌の取材によれば、正式発表はこれからで、対戦相手もそのときに公表される予定だ。

 2015年から14連勝していたムサエフは、2018年大晦日からRIZINに参戦。大尊伸光、ダロン・クルックシャンクを降すと、 2019年にRIZINライト級トーナメントに出場。ダミアン・ブラウン、ジョニー・ケース、パトリッキー・フレイレを降し優勝、GPベルトを巻いている。

 その後、新型コロナウイルスの影響と徴兵で約1年半リングから離れ、2021年6月の東京ドーム大会で来日。ホベルト・サトシ・ソウザとのRIZINライト級王座決定戦に臨むも、三角絞めで一本負けで王座獲得に失敗。RIZINと契約更改せず、Bellator参戦を決めていた。

 サトシとのタイトルマッチから10カ月。その前にも試合間隔が空いていたことについて問われたムサエフは、「新型コロナウイルスの影響で、悪条件(ストリートや森)のなかでトレーニングをしていました」と答え、「戦いたい選手は?」の質問に「私はいつもベルトを狙っています、対戦相手はそれほど重要ではありません。まもなく発表されると思います」と正式発表が近いことを示している。

 Bellatorの現ライト級王者は、パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)。1日2試合となった2019年大晦日のRIZINライト級トーナメント決勝でムサエフが判定で勝利した相手だ。その王座は、ムサエフに一本勝ちした現RIZIN王者のホベルト・サトシ・ソウザ(※4月17日にジョニー・ケースと再戦)も狙っており、ランカーにも下記のような強者が揃う同級で、Bellator初参戦のムサエフはどんな存在感を示すことができるか。

◆Bellatorライト級ランキング(※2022年3月15日付)
王者 パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)24勝10敗
1位 シドニー・アウトロー(米国)16勝4敗
2位 ブレント・プリムス(米国)11勝2敗
3位 ベンソン・ヘンダーソン(米国)29勝11敗
4位 ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)14勝0敗
5位 ピーター・クウィリー(アイルランド)13勝6敗1分
6位 イスラム・マメドフ(ロシア)20勝1敗1分
7位 マイルズ・ジュリー(米国)19勝6敗
8位 アレクサンドル・シャブリー(ロシア)20勝3敗
9位 ダン・モレット(米国)15勝7敗
10位 ガジヒ・ラバダノフ(ロシア)17勝4敗1分

 また、ムサエフはBellator日本大会参戦も希望しており、「日本で好きな場所」として、「埼玉&東京」を挙げ、「RIZINファイターで好きな選手」を盟友のヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン※4.17 中島太一と対戦)と回答。「また日本で戦いたい?」と問われ、「はい、そう願います」と答えている。

 なお、ハワイ2デイズの初日『Bellator 278』のメインイベントは、Bellator女子フライ級タイトルマッチが行われ、王者ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル・12勝0敗)と、挑戦者リズ・カモーシェ(米国・16勝7敗)が対戦。

 また、バンタム級ワールドGPのワイルドカードの2試合も実施され、同級8位のジョシュ・ヒル(カナダ・21勝4敗)と、エンリケ・バルゾラ(ペルー・17勝5敗2分)が対戦。9位のジョネル・ルゴ(米国・8勝0敗)と、ダニー・サバテーロ(米国・11勝1敗)が相対する。

 ヒルvs.バルゾラの勝者は6月24日(日本時間25日)のモヒガンサンアリーナでの準々決勝で4位のマゴメド・マゴメドフ(ロシア・18勝2敗)と対戦へ。ルゴvs.サバテーロの勝者も同日にレアンドロ・イーゴ(ブラジル・21勝5敗)と準々決勝で対戦することも発表された。

 ハワイ2日目『Bellator 279』のメインイベントは、Bellator女子フェザー級王座戦で王者クリス・サイボーグ(ブラジル・25勝2敗)と、2連勝中の挑戦者アーリーン・ブレンコウ(豪州・15勝8敗)が対戦。

 そして「Bellatorバンタム級ワールドGP1回戦」で、5位の堀口恭司(日本・29勝4敗)と同級2位のパッチー・ミックス(米国・15勝1敗)によるGP1回戦、さらに、元Bellator世界バンタム級王者のフアン・アーチュレッタ(米国・25勝3敗)と、同級3位のラフェオン・スタッツ(米国・17勝1敗)のGP1回戦兼バンタム級暫定王座決定戦が行われる。

 ムサエフ出場が注目されるハワイ2デイズでは、ライト級でも注目選手が出場する。『Bellator 279』では修斗にも参戦した父を持つランス・ギブソンJr.(カナダ・5勝0敗)が、ナイノア・ドゥン(米国・4勝2敗)と対戦。ケオニ・ディッグス(米国・9勝1敗)vs.ボビー・キング(米国・11勝4敗)の元LFA対決も組まれている。また、元ライト級ランカーで今回はウェルター級で戦うゴイチ・ヤマウチ(ブラジル・26勝5敗)が、ジョージアの10勝1敗レヴァン・チョクヒリと対戦する。

 ムサエフはBellatorライト級でどこまで上るか。対戦相手も含め、彼らの戦いから、今後の展望が見えてくるハワイ2デイズだ。

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