ソフトバンク4軍、手探りの始動 課題山積も「可能性広がる」―プロ野球

東京, 4月18日, /AJMEDIA/

プロ野球ソフトバンクがさらなる育成システムの拡大に注力している。新設した4軍がこの春に始動。12球団最多の121選手を抱える中、高卒選手らの体づくりや実戦出場の機会を増やすことが主な目的となる。
 ソフトバンクは2011年に3軍制を導入して以来、ダイヤの原石を磨き、主力に育て上げてきた。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した甲斐拓也、周東佑京、牧原大成に加え、育成出身初の大リーガーになった千賀滉大(メッツ)は一番の成功例と言える。
 4軍を率いる小川史監督は、千賀らの育成時代を3軍監督として見守った。当時と比べると充実した環境で「すごく恵まれている。これだけ分母が増えれば、活躍できる可能性が広がる」と実感を語った。
 プロ野球で初の試みには課題もある。指揮官が苦心するのは選手のモチベーションの維持。54人の育成選手が残り3枠の支配下登録を狙う激しい競争となっており、特に4軍の選手にとっては壁が厚い。小川監督は「厳しい世界だということを言っていかないといけないが、夢をつぶすわけにもいかないし、難しい」と話す。
 一つのポジションで故障者が続くと試合で使える人数が足りなくなるなどの問題も抱える。「用意ドン、で何もかもがうまくいくわけではない。4軍制を敷いてよかったなと、何年後かに皆さんに言ってもらえるように」と小川監督。当面は手探りの運用になりそうだ。

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